※注意 コードギアスとグレンラガンについて重大なネタバレがあります

今更!?というのはおいといて。
予定調和の美学という物があると思うのです。
つい先程見終わったのでコードギアスを題材にして書きますが、まああの話の結末という物は最初から決まっていました。
ここで言う結末というのはルルーシュの死です。
いや、最初からというのは語弊があるかもしれません。ですが少なくとも、ユフィを自らの手で葬った時点でルルーシュの死というのは決定づけられていた運命な訳です。死亡フラグとは少しばかり意味合いが違いますが、それは物語のルールです。
悪は滅びなければならない、ルルーシュのギアスなんて眼じゃないくらいにそれは絶対的なルールです。少なくとも物語の中においては。
それゆえユフィを殺して悪となったルルーシュにはあの結末しか残されてはいなかった。
たしかにその構成は美しかったと言えるでしょう。物語の法則に則った最良の結末。それこそが予定調和の美学です。素晴らしく美しい閉じた世界。穏やかに落ち着いているからこそ視聴者も安心してみる事が出来る。
それはそれで綺麗でしょう。だがそれは予定調和であるからこそ、本質的に新しくはなり得ない。

創作物を評価する基準として私は新しいか否かというものを持っています。これははっきり言ってしまえばおもしろさには何の影響も無い値です。相関がないとはいえないがとても高いとは言えない。新しくて面白くない作品なんて腐るほどあります。むしろ、ただ面白いだけのものを創りたいならば新しさなど邪魔な要素でしかないです。はっきり言ってしまえば。
先人の残した偉大な遺産を拝借して上手くつなぐだけで宜しい。

でもね、それってなんだか哀しいじゃないですか?昨日の自分よりも明日の自分は進歩していたいじゃないですか?人類は明日を生きるべきじゃないですか?例え暗く閉ざされた明日であっても。
だから私はただ面白いだけの作品ではなく、新しい作品を愛す。それが私のルールです。

何を言いたいかというと、天子様とアーニャどっちを俺の嫁にするか悩むって事ですね
グレンラガンのネタバレがあると思ったらそんな事はなかったぜ!!!